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たまの旅日記

2024年 03月06日
ベルギーワロン地方への旅

こんにちは、猫のたまです。

今月は、2023年10月に行ったベルギーワロン地方への旅の記事をお届けします。

四国ほどの大きさの国ベルギーは、オランダ語圏の北部フランダース地方とフランス語圏の南部ワロン地方に分かれています(ドイツとの国境近くには小さいながらもドイツ語圏もあります)。首都のブリュッセルは地理的にはフランダース地方にありますが、8割の市民がフランス語を話します。そんな複雑な国になってしまったのは、ベルギーが英国も含めたヨーロッパのちょうど真ん中位にあり、昔から地政学的な影響を大きく受けてきたからなのです。

ベルギーワロン地方への旅
ワーテルローの戦いの様子を描いたジオラマ画

そんな前置きはさておき、ブリュッセルを車で出発して約半時間、ワーテルローにやってきました。昔、英国に住んでいた猫のたまが、「ワーテルロー」と言って真っ先に思い浮かべるのは、ロンドンのウォータールー駅(ワーテルローの英語読み)なのですが、本家本元はベルギーにあります。

ここはヨーロッパ版天下分け目の戦い「ワーテルローの戦い」が行われた場所なのです。フランスのナポレオン1世が率いるフランス軍を英国・ネーデルランド(現在のオランダ・ベルギー)・プロシア(現在のドイツ)からなる連合軍が破り、フランスの英雄だったナポレオンはこの戦いを機に失脚。それまでフランス領だったネーデルランドは独立し、その後、ベルギーはネーデルランドからも独立して一つの国家となったのです。

ワーテルローの「ライオンの丘」は、この戦いで亡くなった兵士たちを偲び、1824-26年に造られたものです。高さ41メートルの丘の頂上には、地球儀を守るライオンの像があり、ヨーロッパの平和を象徴しています。226段の階段を、息を切らしながら登ると、主戦場だった平原を見渡すことができます。

ベルギーワロン地方への旅
丘の頂上のライオン像。今でもフランスに向かって睨みを効かせている

丘の周りには、当時の兵士たちが野営をしていた様子を再現した小道具や、実際にデモンストレーションしてくれる兵士役のスタッフもいて、なかなか、楽しめました。また、隣接する施設には、戦いの背景や歴史、巨大ジオラマなどがあり、歴史フリークにはたまらにゃいスポットでした。

ベルギーワロン地方への旅
ユーモアたっぷりに実演をしてくれるスタッフ
ベルギーワロン地方への旅
ショップで人気なのはナポレオンを破ったウェリントン総督やオラニエ公ウィリアムのグッズ。フランスの英雄ナポレオンはここでは不人気
たまのプロフィール

船橋にあるトラベルサロンの飼い猫で、親切な社長に拾ってもらいました。前職はヨーロッパのとある国の観光プロモーションの仕事を30年以上続けていた旅好き猫。ブログで旅日記を掲載中。

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