こんにちは、猫のたまです。
今回は島根県の旅をお届けしています。アムステルダムから一時帰国している友人のカエルのぴょん子との二匹旅です。
出雲横田での取材を終え、目指したのが有福温泉。高速道路を走り続けて約2時間半。有福温泉に着いた頃にはどっぷり陽もくれていました。カエルのぴょん子は猫遣いが荒い上に運転免許がないので、車の運転は猫のたま一人です。有福温泉では2泊の予定でゆっくりしようと思っていたのですが、猫の当初の希望、出雲大社に行くため、翌朝は横に長い島根県を日本海沿いに早朝ドライブしました。
旧暦の神無月を、出雲大社に八百万の神々が集う月として島根県では神在月(かみありづき)と言います。実は、今回の旅、その神様が稲佐の浜に到着されるというその日に、出雲大社に行くという偶然が重なったのです。これは、もう猫のたまもカエルのぴょん子も出雲大社に呼ばれたとしか言いようがありません(と勝手に解釈)。早起きは3文の得だし、人間で言えばアラカン直近の動物2匹、どうせ、早くに目が覚めてしまいます。まだ暗いうちに有福温泉を出発し、2時間半かけて稲佐の浜を目指しました。
出雲大社近くの稲佐の浜では、弁天島の祠に向かって参拝した後、砂を持ち帰り、後で出雲大社の裏手にある素鵞社で砂を交換し、持ち帰ります。たまは自宅に帰ってから、家の玄関と猫の額ほどの小さいお庭にその砂を撒きました。厄除け、魔除けになるそうです。出雲大社はその日から神々をお迎えする準備のためか、厳かな雰囲気の中にも少しだけ高揚感が感じられましたが、この地方では神様は静かにお迎えするのが風習だそうです。この時期、神様は出雲に集まって、その年の縁結びと農業を話し合うのだそうです。にゃんとも具体的なことを話し合う神様たちです。
出雲大社にお参りした後は、参道のお散歩です。出雲大社は縁結びの神様だけあって、若い女性の姿が多かったです。そのためか、参道の神門通りもお洒落なカフェやショップが軒を連ねています。猫のたまとカエルのぴょん子は、若い雌になったつもりで散策していると、とてもセンスの良い建物を発見。Hotel Kararakoというホテルで、ロビーを窺っていると、フロントの方が館内を案内してくださいました。実はこのホテル、カエルのぴょん子がアムステルダムで出会った、島根ベースの建築事務所の社長さんが関わった作品だそうで、こんな偶然もきっと、出雲大社が導いてくれたご縁だにゃん、と不思議な気分になった猫のたまでした。