こんにちは、猫のたまです。
今回は、鉄道で巡る「ヨーロッパの美しい村」をお届けしています。
ハンガリーのショプロンを出発した私たちが次に向かった「美しい村」はチェコのマリアンスケ・ラーズネ。猫のたまとしては、今回の美しい村シリーズで一番、気に入った場所です。
しかし、マリアンスケ・ラーズネまでの道のりは決して簡単ではありませんでした。まずは、ショプロンから列車を乗り継いで、ウィーン・マイトリンク駅で乗り換え、チェコの首都プラハ行きのレイルジェットに乗車。プラハ駅では、我々日本からの鉄道ジャーナリストを歓迎するため、チェコ国鉄のアテンダントのお姉様方がお出迎えしてくださいました。しかし、ここで、その笑顔が何とも引き攣っていたのは、直前にプラハ駅近くのトンネルで列車同士の車両事故がありダイヤが大幅に遅れていたからなのでした。
当初、予定していた列車ではなく、チェコ国鉄の広報担当者の方が教えてくれた臨時編成列車で一路(と言っても何度かの乗り換えを経て)、無事、マリアンスケ・ラーズネに到着した時には既に陽が傾いていました。
このマリアンスケ・ラーズネですが、ボヘミアの森の中にある古い温泉保養地で、ゲーテやショパンなども訪れています。特にここを気に入って足繁く通ったのが、19世紀の英国王エドワード7世。昔からの温泉保養地の雰囲気を残しつつ、モダンなスパトリートメントも充実というヨーロッパの隠れ家のような町でした。唯一の欠点は英語がほとんど通じないこと。チェコ語かドイツ語がメインでした。
温泉治療が目的の旅行者が今でも多く訪れるため、観光客向けの噴水ショーや町外れのちょっとしたアトラクションパークまで、数週間滞在しても飽きのこないように工夫がされています。お食事も、ヘルシーフードがメインのビュッフェで、今まで肉肉しい食事を続けていた今回の旅で胃腸も無事デトックスできたのでした。