こんにちは、猫のたまです。
今月は、オランダでのサイクリングをお届けします。
オランダの中部に、デ・ホーへ・フェルウェ国立公園という、日本人にとってはとても覚えにくい名前の自然公園があります。でも「ゴッホの森」という名前には馴染みがあるかもしれません。この公園内にあるのが、ゴッホのコレクションで有名な、「クレラー・ミュラー美術館」。「星空のカフェテラス」や「アルルの跳ね橋」などのゴッホの有名な作品に出会えます。この公園の森が「ゴッホの森」と呼ばれている所以です。
この自然公園は元々、鉄鋼で財を成した実業家、クレラー・ミュラー夫妻の狩猟用の館があった場所で、芸術に造詣の深かったクレラー・ミュラー夫人が自身のコレクションを収めた美術館を作り、その後、夫妻が周辺の土地、約5千ヘクタールを国に寄贈したことで国立公園となりました。 この広大な自然公園内には、縦横無尽に自転車専用道路が完備されていて、無料で利用できる白い自転車で、簡単にサイクリングできます。公園の3ヶ所あるエントランスや、ビジターズセンターなどに自転車用のデポがあって、誰でも自分にあったサイズの自転車を選ぶことができるのでとても便利。
初めてオランダでサイクリングをする旅行者でも、ちょっと、サイクリング体験をするには最適な環境だと、猫のたまは思います。若干、気をつけなければいけないのは、自転車も右側通行だということと、フットブレーキに慣れること。例えば、ビジターズセンターから、クレラー・ミュラー美術館までは片道2キロくらいです。そんなちょっとの距離でも、夏は紫色のヒースが一面に広がる景色や、秋なら黄金色の黄葉が見られますよ。
自然と芸術、そして、ちょびっとサイクリングが楽しめるデ・ホーへ・フェルウェ国立公園は、猫のたまのお気に入りスポットです。