
こんにちは、猫のたまです。
ロッテルダムの観光スポットの一つにボイマンス・ファン・ブーニンゲン美術館があります。ブリューゲルの「バベルの塔」を始めオランダ黄金時代の絵画からダリやマグリットなどのシューレアリズムまで幅広いコレクションを有する美術館ですが、本館の大規模改装工事中のため、再オープンは2030年頃を予定しています。
10年以上もの工事期間中は、コレクションはデポ(倉庫)に保管されるわけですが、そのデポを一般公開しているのがこの「アートデポ」です。建築は、マルクトハルも手がけたロッテルダムの建築事務所MVRDV。全面鏡張りの建物は、付近の公園や水辺の景観に調和するようにお椀をひっくり返したような形をしています。
そのミラーボールのような球体のデザインは多くの人を驚かせましたが、それこそ、建築家の思惑通り。「これ一体なんじゃ?」と興味を持ってもらった時点で、美術館に興味を持ってもらう事ができ、また、建築自体がアート作品になるのだそうです。

最近ではデポを一般公開するミュージアムが増えてきましたが、このロッテルダムのアートデポはその先駆けと言えるでしょう。アートデポの内部は、通常のミュージアムの展示とは違い、発見する楽しみが隠されている、そんなキュレーションでした。

第二次世界大戦で壊滅的な被害を受けたロッテルダムだからこそ、実験的でユニークな建築が多く生み出されてきました。当時は、斬新で奇抜なデザインと思われていた建築も一度、このるつぼのような街に建てられてしまえば、難なく調和して景観の一部となっています。アートデポのルーフトップテラスでロッテルダム港を見下ろしながら、ロッテルダムの人々の新しいものを受け入れる進取の気性と柔軟性について感心しながらホッと一息お茶をした午後でした。
たまのプロフィール
船橋にあるトラベルサロンの飼い猫で、親切な社長に拾ってもらいました。前職はヨーロッパのとある国の観光プロモーションの仕事を30年以上続けていた旅好き、鉄道好き、手芸好き猫。ブログで旅日記を掲載中。








