こんにちは、猫のたまです。
あけましておめでとうございます。今年も猫目線の旅ネタをたくさんお届けできるよう頑張ります。「たまの旅日記」を引き続きよろしくお願いいたします。
さて、新年初の旅日記は、初めて日本旅を取り上げます。2023年11月に訪れた島根県への旅です。
なぜ、島根県?という理由を説明すると長くなるのですが、まずは、旅の始まりのお話はアムステルダムから。
オランダ最大のコレクションを誇るアムステルダム国立美術館は、レンブラントの「夜警」やフェルメールの「牛乳を注ぐ女」などオランダ絵画の傑作が揃う人気の美術館です。その国立美術館の敷地内に建てられたモダンな建物、アジアパビリオンでは、日本をはじめとするアジアの美術品の数々が展示されています。その中でも一際目を引くのが、2体の仁王像です。
元々は、島根県の岩屋寺という756年創建の由緒あるお寺にあったもので、作者は不明ながら、制作年代は14世紀頃という貴重なものです。国立美術館は2007年にこの仁王像を京都の骨董品ディーラーから購入し、2013年10月にはわざわざ京都からお坊さんを呼んで大法会を行い、この2体の仁王像をお迎えしたのです。猫のたまも初めてこの2体の仁王像を見た時、その迫力に圧倒されました。元々は、魔除けの色と言われる朱色だったようですが、数百年の年月を経て渋い色合いになっています。
では、仁王像が元々あった、その岩屋寺は今どうなっているのか?というのが島根への旅の発端です。実は、猫のたまの友人で、アムステルダム在住のフリージャーナリストのカエルのぴょん子が、この岩屋寺に関する取材を長年行っていて、一時帰国の際、島根に行くというので、猫のたまは、運転手として取材のお供をすることになったのです。
猫のたまは、東京在住です。島根には行ったことがありませんでしたが、以前から出雲大社には行ってみたいと思っていました。岩屋寺のある奥出雲という場所に行くなら、出雲大社は近いだろう、あと、温泉も楽しみにゃん、という軽い気持ちで同行したのですが、なかなか、中身の濃い旅になりました。