こんにちは、猫のたまです。
今回は、鉄道で巡る「ヨーロッパの美しい村」をお届けしています。
ヨーロッパを鉄道で移動する場合、猫のたまがよく利用するのが夜行列車。「夜行」と聞くだけで、夜行性の猫のたまはワクワクします。実際には、ヨーロッパの夜行列車にはオリエント急行のような豪華列車から、どこの国とは言いませんが、苦難の旅のような列車まで、そのクオリティは千差万別です。今回、利用したのはその中でもかなり「定番」な部類に入るユーロナイト。
スロベニアのピランからタクシーで国境を越えて(国境には特に何もありません。日本の県境のような感じ)、トリエステ駅へ。ここから、インターシティでウーディネを目指します。このインターシティは、そのままローマ行きの夜行列車となる列車でコンパートメントのふかふかの椅子で眠たくなったところで、ウーディネ到着。ここで、ウィーン行きのユーロナイトに乗り換えます。
ローマから来るユーロナイトの発車時刻は22時47分。眠い目を擦りながら到着を待っていると、スーッと車両が入線してきました。猫のたまはとっとと寝たい!でも、夜行列車ではそういう訳にはいかないのです。
車掌さんに乗車券(ユーレイルパス)と寝台チケット、パスポートなどを見せて、翌日の朝食の時間の確認、そして、椅子席を寝台に変えてもらい、やっと就寝できます。
一般的な夜行列車は、寝台、クシェット(簡易寝台)、座席の3クラスがあります。寝台は2人から6人までで、他人の場合は男女別、鍵も掛けられます。シャワーブース付きの寝台もあるので、ちょっと値段は高いけど、ホテルに泊まったと思って、高めの寝台を選ぶ方が結果的にお得な事が多いです。車掌さんは大体、寝台の近くに常駐しているので、特に女性一人旅などの場合は安心できると思います。
夜行列車はガタゴト揺れている間は熟睡できるのですが、国境駅などで停車したりすると、急に目が覚めてしまいます。何故でしょうね?不思議です。
翌日、スッキリ目覚めると、そこはもうオーストリア。車掌さんが朝食を運んできてくれ、そして、寝台をまるでマジックのように、パタパタと椅子席に戻してくれました。「何だか、ゆっくり走っているような気がするんだけど?」と車掌さんに聞くと、にっこり笑って「はい、遅れてます」。結局、ウィーン・マイトリンク駅には2時間遅れで到着しました。
All Photos Thank to: ©️Hironori Shikano