モルディブが観光地として世界的に有名になったのは、ワンアイランド・ワンリゾートというコンセプトが多くの人々を支持されたからだと思います。特にコロナ禍においては、ソーシャルディスタンスを取りやすい地理的条件、そして、島にはスタッフとゲストしかいないという環境は魅力的に映ったのでしょう。世界の観光地がコロナで苦しむ中、モルディブのリゾートホテルはずっと高稼働率を続けてきたのでした。
1,200余の島々からなるモルディブでは、その内の200島程がリゾート島として開発されています。どの島も、一周20分から1時間くらいの小さな島で、ヴィラタイプのお部屋が主流です。ヴィラも水上ヴィラ、ビーチヴィラ、プール付き、サンセット側、サンライズ側と選択肢が多様で、豪華なヴィラだと1泊数百万円になるものもあります。世界中のセレブや富豪がプライベートジェットやヨットで訪れるだけのことはありますね。
リゾートのカテゴリーや季節によっても料金は色々ですが、今回、私が泊まった、プルマンモルディブは、1泊USD1,700の高級リゾート。間違いなく、今まで私が宿泊したホテルの中で最高級ですが、モルディブではここより安いリゾートもあれば、もっと高いリゾートもたくさんあります。このリゾートの特徴は、充実したオールインクルーシブ。モルディブのリゾートにはよくあるサービスですが、要は、お食事、飲み物、殆どのアクティビティなどが料金に含まれている、ということです。グルメも充実していて、メインレストランの他に、ベジタリアン、エスニックなど、シーンに合わせて自由に使い分けることができます。島にはホテルの施設しかないので、ある意味、合理的な仕組みとも言えます。フランス系のホテルチェーンだけあり、何を食べてもハズレなしでした。特にメインレストランのビュッフェメニューは、豊富な品揃えの南アジアのカレーや毎日変わるテーマ料理も楽しみでした。