
こんにちは、猫のたまです。
前回に引き続きバルト三国通のN兄さん。エキゾチックな夏至祭の話を聞かせてくれました。夏至祭はバルト三国だけでなくスウェーデンなど北欧でも行われている、伝統的な重要行事です。
バルト三国の冬は暗くて長いからこそ、明るい夏を迎える嬉しさはひとしおです。夏至は1年で最も昼が長い日であり、夏至祭は太陽の恵みと豊穣を感謝するお祭りです。

年に数回バルト三国を訪れるというN兄さん、伝統的な夏至祭に行ってきたそうです。場所はラトヴィアの首都リガから約40分の距離にあるパペ村。可愛らしい民族衣装を纏った人たちが夕方くらいからバルト海に面した砂浜に集まり、歌と踊りが始まります。


そして、女性たちは、その辺に自生している夏の花を使って花の冠を作り、男性も、大きな葉っぱを使って冠を作り、それを被っているという、なんとも愛らしい光景です。陽がだいぶ斜めになってくると、人々は松明に火を灯し、唄を歌いながら、朝まで焚き火の周りで踊り、唄い、食べて、飲んで、、、この日ばかりは、子供も寝ません。

ラトヴィアの夏至祭では、日没は午前4時頃になります。その時間になると、男たちが焚き火の上をどんどん、飛び越え夏至祭はクライマックスを迎えます。


N兄さん、そんな朝4時までずっといたんですか??と聞くと、「いや〜、それがすっごくいい雰囲気だったのよ〜」。小さな村の伝統的なお祭りって、よそ者を嫌がるのかなって思っていましたが、みなさん、とってもフレンドリーでウェルカムな雰囲気で日本からの客人をもてなしてくれたそうです。でも、村人たちも、まさか、日本人が朝4時まで付き合うとは、とちょっと驚いていたそうですよ。
ちなみに、ラトヴィアの夏至祭は6/23の夜なのですが、なぜか、パペ村は6/22の夜に開催されます。
All photos thanks to ©️Sanae Nakata
たまのプロフィール
船橋にあるトラベルサロンの飼い猫で、親切な社長に拾ってもらいました。前職はヨーロッパのとある国の観光プロモーションの仕事を30年以上続けていた旅好き、鉄道好き、手芸好き猫。ブログで旅日記を掲載中。








