D.T.I.ツアーズ

たまの旅日記



2025年 11月19日
リトアニアのパワースポット「十字架の丘」 –  バルト三国編 その7

こんにちは、猫のたまです。 

前回に引き続き、バルト三国通のN兄さんに教えてもらった穴場スポットが、リトアニアのパワースポット「十字架の丘」。そのインパクトのある風景は、世界中から多くの観光客を惹きつけています。

元々は、帝政ロシア時代の戦乱で息子を失った母親が、丘に十字架を刺して弔ったのが発端と言われています。その後も戦乱や占領が続き、十字架の数はどんどん増え、その数は今では10万本から20万本(誰も数えてないんかい?)。旧ソ連時代には、何度も撤去されたそうですが、その度に、1本、また1本と、忽然と十字架が現れ、、という繰り返し。リトアニア人の静かな抵抗だったんでしょうね。

バルト三国の十字架は、その時代や地域により色々な装飾が施されて、この「十字架の丘」のように、十字架が特定の場所で集まることでより強い意味を持つことがあるようです。十字架の丘の駐車場にはショップもあり、十字架が買えるそうなので、その十字架を捧げていく人も多いのだとか。

面白いのは、ここは宗教施設ではないので教会はなく、人々が自然に祈りを捧げる場所になっていること。リトアニアの十字架は手彫りの装飾が施された職人による手作り。伝統的な紋様はそれ自体に意味があり、この十字架の工芸品は、ユネスコの無形文化遺産にも登録されています。

「十字架の丘」はシャウレイというリトアニア第二の都市の何の変哲もない郊外にあります。1993年にローマ法王が訪れたことから注目され、今ではカソリック信者の聖地ともなっているそうです。宗教心や信仰心というよりは、人々の思いだけで作られたこの丘。猫のたまも、その圧巻の風景を見に行ってみたいなと思いました。


たまのプロフィール

船橋にあるトラベルサロンの飼い猫で、親切な社長に拾ってもらいました。前職はヨーロッパのとある国の観光プロモーションの仕事を30年以上続けていた旅好き、鉄道好き、手芸好き猫。ブログで旅日記を掲載中。


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