こんにちは、猫のたまです。
今月の旅は、数年前に行った、冬の北欧への旅をお届けします。
さて、夜も更けてから漸く到着したオンダルスネスは、フィヨルドと渓谷に挟まれた可愛らしい小さな村です。明るい季節であれば、風光明媚な景色が眺められるはずなのですが、冬の北欧はとにかく暗い、、、。朝ごはんを食べに階下に降りると、外は真っ暗でした。
しかし、ヨーロッパ独特のほんのり明るい間接照明が、逆に暖かさを演出しているようで、冬の冷たさは感じません。宿泊したホテルは、家族経営の小さなホテルでしたが、オーナーのマダムがお見送りの時に、民族衣装で現れ、アコーディオンを披露してくださいました。
この日は、一歩外に出ると一面の雪景色。数年に一度の寒波到来ということで、ボタン雪のような雪が曇天の空から降り、みるみるうちに積もっていきました。本来であれば、ドンバスとオンダルスネスの鉄道路線は山間の森の中を駆け抜ける景勝列車で、今回の旅の目玉の一つだったのですが、なんと、雪のため、乗車予定だったオンダルスネス発の列車はキャンセル。車を手配してもらい、途中駅のビヨリ駅へ向かいました。ビヨリ駅からドンバス駅までは、何とか列車が運行するということで、早速、普通列車に乗り込みました。
ドンバスからは、夜行列車に乗るために、トロンハイム駅まで約2時間半、普通列車に乗りました。雪のため、遅延はしましたが、何とかトロンハイム駅に到着。ここで、夜11時発の夜行列車を待ちました。そして、ここからが、本当の苦難の連続だったのです。
Photos: Thanks to ©️Hironomi Shikano