こんにちは、猫のたまです。
今月はヨーロッパ絶景鉄道の旅をお届けしています。
セメリンク鉄道、ベルニナ急行に続いて、たまが感動した絶景鉄道は、ノルウェーのフロム鉄道です。
オスロからベルゲンに向かう駅の途中、ミュルダルという駅が起点です。このミュルダルまでの区間も森林地帯や湖畔を通る景勝ルートなのですが、ミュルダルからフロムまでの約2時間、ずっと感動が続きました。
ミュルダルからフロムまでは約20km、高低差は865mでまさに谷底に落ちていく感じ。ノルウェー最大のソグネフィヨルドは、UNESCOの世界自然遺産にも指定されています。観光列車だけあって、途中、記念撮影のため、ショース滝で停車してくれます。
フロムからは、折り返してミュルダルに戻ることもできますが、ボートでフィヨルドを堪能しながらバスと鉄道を乗り継いでベルゲンに向かうルートもあります。今回は、周辺の見どころも堪能したかったので、フロムに1泊して、ミュルダルに戻る行程にしました。
フロムは人口が僅か500人ほどの小さな村です。水辺の美しい村ですが、周りを急峻な山に囲まれているため、日中もほとんど日陰という「閉ざされた村」なのです。道路が開通する半世紀前までの移動手段は水上交通だけという村が周辺には散在していて、美しいながらも時が止まったような集落という印象でした。
フロムからタクシーで、フィヨルドを眺める眺望スポットにも行ってみました。フィヨルド全体を上から眺められるよう、展望台がガラス張りになっていて高所恐怖症の方にはお勧めできませんが、猫のたまは高い所が大好き。来てみてよかった!と心底思えるフロムの村でしたにゃん。
オーストリアやスイスの山岳鉄道も素晴らしかったのですが、どこか人の入った自然の跡が見られる気がしました。きちんと手入れされている自然、という感じです。しかし、ノルウェーの雄大な自然は、人知の及ばない程の圧倒的なスケールを感じる自然でした。感じ方や好みは個体差がありますので、あくまで猫のたまの印象ですにゃん。