D.T.I.ツアーズ

たまの旅日記



2023年 11月22日

こんにちは、猫のたまです。

今回は、鉄道で巡る「ヨーロッパの美しい村」、とうとう最終回です。

イタリア、スロベニア、ハンガリー、チェコ、ドイツと巡って最後にたどり着いた国はオランダ。ここでは、オランダ北部フリースランド州のヒンデローペンを目指します。

ドイツの「美しい村」クヴェトリンブルクを後にした我々は、ベルリンのホテルに預けてあった荷物を受け取り、夜行列車CityNightLineが出発するベルリン郊外の駅へ移動。通常はベルリン中央駅を発着するこの夜行列車、何故かこの日は、何もない郊外駅が始発駅となっていました。しかも、通常はアムステルダム中央駅まで行くはずの列車なのに、この日は途中のデュッセルドルフまでしか行かないというではないですか、、、。はっきり言って、夜行列車あるあるです。

鮮やかな黄色が特徴のオランダ鉄道
オランダ鉄道は車両の半分くらいがサイレントカーになっています。(お喋りをしていると怒られます)

今回の旅で2度目の夜行列車となるCityNightLineについては特筆すべきものは何もなく割愛(というか眠気と疲れのため、何も覚えていない)。覚えているのは、デュッセルドルフで降ろされ、オランダ鉄道に乗り換えて、また、アムステルダム中央駅で乗り換えて、レーワールデン駅で乗り換えて、やっとこさ、ヒンデローペンに辿り着いた事だけ。ヒンデローペンの無人駅に着いた途端、ポプラ並木の彼方に小さな村が見えて風がスーッと通った感じがしました。今までの「美しい村」は「村」と言っても、規模的には町だったり、「村」と言っても住民がほとんど住んでいないような村だったりしたのですが、このヒンデローペンは本当に「村」らしい村でした。

ヒンデローペンで宿泊した可愛らしいホテル。ヒンデローペン塗りの家具が使われていました。
一段高くなった堤防の向こう側は北海です。ここは海面下の国なのです。

ヒンデローペンは、オランダの黄金時代と言われる17世紀には東インド会社の貿易港として栄え、独特の花柄プリントのテキスタイルやヒンデローペン塗りという草花模様を家具に絵付する伝統工芸が生まれた所です。ヒンデローペン塗りの工房も数軒残っていて、そこで絵付体験などもできます。我々が宿泊したホテルもヒンデローペン塗りの家具が使われていました。

特急列車や夜行列車など座席指定券や特急券が追加で必要な区間はありましたが、移動距離が長ければ長いほど元が取れるのがユーレイルパス。6カ国の「美しい村」を鉄道で巡る旅は、ユーレイルパスが本領を発揮しました。鉄道での移動の場合、一番のネックが荷物です。田舎の駅などはエスカレーターがないところが殆どなので、自分で持てるサイズ、また車内で荷物棚に自分で持ち上げられる重量にしました。10日余りの長めの日程でしたが、参加者全員、機内持ち込みができるサイズのキャリーケースでした。

旅の最後に乗った乗車区間は、ヒンデローペンからスキポール空港駅まで。乗車記録で一杯になったユーレイルパスを見ながら、旅の思い出に浸り帰国の途に着きました。

All Photos Thank to: ©️Hironori Shikano


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たまのプロフィール

船橋にあるトラベルサロンの飼い猫で、親切な社長に拾ってもらいました。前職はヨーロッパのとある国の観光プロモーションの仕事を30年以上続けていた旅好き猫。ブログで旅日記を掲載中。

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