
こんにちは、猫のたまです。
前回に引き続き、バルト三国通のN兄さんにバルト三国の魅力をたっぷり語ってもらいました。今回は音楽の祭典についてです。
バルト三国では、夏至祭やクリスマスマーケットのような共通するイベントがあるのですが、その中でも、音楽の祭典はユニークです。
正式には、「音楽と踊りの祭典」。エストニアとラトヴィアでは5年毎、リトアニアでは4年毎に開催されます。2025年の今年はエストニアで開催されましたが、ラトビアとリトアニアでの次の開催は2028年になります。最終日には何万人という民族衣装を着た人々が、伝統的な歌と踊りを披露するそのスケールの大きさはとにかく圧巻です。
旧ソ連時代には歌詞を変え、比喩表現を使いながら民族としてのアイデンティティを守り続けたバルト三国の人たち。歌と踊りは民族を団結させるため必要不可欠だったのですね〜。2008年には、バルト三国の歌と踊りの祭典はユネスコの無形文化遺産に登録されました。

結婚式やアニバーサリーなど、人が集まる機会があれば必ず歌と踊りが披露されるというバルト三国。同じ歌でも地方によって、少しずつ歌詞が違ったりして、代々、口承で伝えられてきたそうです。
規模が一番大きいリトアニアの祭典では、数日間に渡り、約4万人が参加。国内から勝ち上がってきたアマチュアの合唱団、オーケストラ、舞踊団が会場に集結し一斉に歌と踊りを披露します。バルト三国では、どんな町や村にも、合唱団や舞踊団があるそうです。メイン会場だけではなく、歌と踊りの祭典の期間中は、町のあちこちでライブ演奏や劇が開催されます。

猫のたまが「歌と踊り」で思い出すのは小学校時代のフォークダンスの体育の授業。男子と手を繋ぐのが恥ずかしくてあまり楽しかった記憶がないのですが、バルト三国の「歌と踊りの祭典」は、参加する人も見る人も本当に楽しそうですにゃん。
たまのプロフィール
船橋にあるトラベルサロンの飼い猫で、親切な社長に拾ってもらいました。前職はヨーロッパのとある国の観光プロモーションの仕事を30年以上続けていた旅好き、鉄道好き、手芸好き猫。ブログで旅日記を掲載中。








