D.T.I.ツアーズ

たまの旅日記



2025年 09月10日
「カンティオン」のランビック –  ブリュッセルでビール三昧編 その2

こんにちは、猫のたまです。 

今月はベルギーの首都ブリュッセルで楽しめるビール関連のスポットをご紹介します。

ブリュッセル南駅から徒歩10分程。フツーの住宅街に忽然とあるのが、老舗のビール醸造所「カンティオン」。醸造にとてつもない手間がかかり量産できないというプレミアムビールです。世界各国にファンも多く、日本でも流通していますが、それなりに高価です。

カンティオンは1900年にこの地で創業。使っている機械類は100年以上使い込まれているものもあり、醸造のプロセスもほとんど変わっていないと言います。ここのビールはランビックビールと言って、空気中にある酵母や微生物によって発酵した自然発酵のビールで、樽で熟成させます。その熟成させたランビックビールと若いランビックビールをブレンドしたものがグーズ(Gueuze)です。ブレンドした後、瓶で二次発酵させるので、独特の酸味と泡立ちが生まれます。

醸造所で使用している器具を変えると味も変わってしまうので、これらの機械はずっと使い続けなくてはいけないそう。ここの醸造所の場合、ビールの味の決め手となる微生物はどうも建物に住んでいるらしいと分かり、引っ越しも絶対にできないそうです。量産できない訳ですよね。

カンティオンは醸造所の見学が可能です。併設のブラッセリーでは勿論、試飲も。猫のたまは、実はビールがあまり得意ではないのですが、何故か、グーズだけは美味しく飲めるのです。クリークやフランボワーズなどフルーツを足したものもあり、複雑な香りと風味が味わえます。

ベルギービールは、煮込み料理などのベルギー料理にも使われています。カンティオンのビールを使ったベルギー料理を出すレストランはありますか?と醸造所のスタッフの方にお聞きしたところ教えていただき「レ・ブリジッティヌ(Les Brigittines)」というレストランに行きました。アール・ヌーヴォー調の店内が美しい、ブリュッセルでも老舗のレストランです。折角なので、カンティオンクリークで4時間煮込んだ子牛のほほ肉をいただきました。酸味と甘みが絶妙の味付けでホロっと溶けそうなほほ肉でしたよ。勿論、カンティオンのビールもいただきました。


たまのプロフィール

船橋にあるトラベルサロンの飼い猫で、親切な社長に拾ってもらいました。前職はヨーロッパのとある国の観光プロモーションの仕事を30年以上続けていた旅好き、鉄道好き、手芸好き猫。ブログで旅日記を掲載中。


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